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SORANO HOTEL「ソラノキ」(プロジェクトの概要)1/4

【挑】一通の問い合わせから始まった、東京初のデザイン案件

立川駅から歩いて数分。向かいには昭和記念公園の緑が広がる SORANO HOTEL。ロビーに足を踏み入れると、中央に一本の木が立っています。四方へ根を張るように広がる土台から、40本のヒノキが螺旋を描きながら伸び上がり、その中心には季節の花が咲いている。「ソラノキ」と名づけられたこのオブジェを手がけたのは、当時入社1年目の営業開発部の佐野さんでした。

営業開発部の先輩である三好さんとともに、その始まりから聞きました。


この案件は、どういう経緯でいただいたんですか?

三好:ホームページのお問い合わせフォームからでした。生花・花束・観葉植物などの販売や、ブライダル・葬儀・イベント向けの装花、ギフト用フラワーアレンジメントの製造・販売などを手がける株式会社日比谷花壇さんから、「東京都立川市のSORANO HOTELのロビー中央に、多摩産材を使用した、高さ約4m・直径2.5m程度の常設の木の形をしたツリーオブジェを検討している。そういった装飾の企画や見積もりは可能か」というご相談で、そこから具体的なイメージのやりとりが始まりました。

最終的な高さは2,936mmです。当初のご要望より少し低いですね。

                        植栽がどの角度からも見えるようになっています

佐野:真ん中に植栽が入るので、そことのバランスですね。4mのウッドツリーだと、真ん中の植栽が隠れてしまうんです。一番きれいに見える高さを探っていった結果が、この寸法でした。

ホテル側からは、どんな要望があったのでしょうか。

佐野:ホテルのコンセプトが「ウェルビーイング」で、それをすごく大事にされていて。四季に応じて植栽を替えるということは以前からやっていたそうなんですが、それ専用の什器がなかったそうです。今回エントランスに、そういう機能を持ったオブジェが欲しいという要望でした。

「バイオフィリック」というテーマは、最初からホテル側から提示されていたものですか。

佐野:これは日比谷花壇さんがホテルに提案していたデザインコンセプトなんです。自分たちは、日比谷花壇さんが提案したコンセプトに沿ってデザインを提案する、という立場でした。

役割分担としては、どういう形だったのでしょう。

佐野:日比谷花壇さんがホテルとのやりとりの窓口になっていて、植栽を含めた大きなテーマを決めてくださる。それに応じて自分たちが何案かデザインを提案する、という流れでしたね。

木の造形と植栽を組み合わせるという座組み自体、社内では初めての試みでしたか

                                   生けこみをしている様子

佐野:ここまで3D形状なのは初めてだったと思います。それからこれが、東京で初めてのアーティストリーのデザイン案件だったと聞いています。

デザインはどうやって決まったんですか。

三好:実は当初のデザインはこの案だけではなく、社内コンペのような形式で4案が挙がっていました。その中から佐野君のデザインがお客様に選ばれて、案件が動き始めました。

佐野さん、話をもらった時点で「これはできる」という自信はありましたか。

佐野:正直、最初の段階ではなかったです。開発課のみんなでデザインを出し合ってコンペみたいにやろうとなっていたのですが、自分はなかなか手が付けられずにいて、ついに上司から「佐野君は不参加にしようか」という話が出始めていたのですが、締め切り前日の深夜に追い込んで、なんとか間に合いました!

4案の中から選ばれたときはどう思いましたか?

佐野:手が付けられなかっただけで、いいアイディアは何となくあったので驚きはあまりありませんでした。

短時間で自分の考えが形にできる3DCADはやっぱり強みだなと改めて感じました。

                       照れながらインタビューに応えてくださる佐野さん

一通の問い合わせメールから始まり、社内コンペを経て、入社1年目の若手から生まれた一案が動き出しました。次章の『創』では、「ウッドツリー」というひとことだけを手がかりに、40本のヒノキが螺旋を描くまでの過程を追います。

実績ページ SORANO HOTELーソラノキ

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