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【社員コラム】21歳、入社3年目。最年少ゲゼレ職人の素顔

~21歳、入社3年目。最年少ゲゼレ職人の素顔~

21歳、入社3年目。工房で家具をつくる江口さんは、20歳のときに社内最年少でシルバーゲゼレに認定されました。今回は、そんな江口さんの毎日の仕事と、休日の顔、そして今後の目標を聞きました。話すのはあまり得意ではないという江口さんの、ちょっと意外な素顔もご紹介します。


いま、どんな仕事をしていますか?

材の加工から組み立て、仕上げまで。家具づくりの工程をひと通り担当しています。ただ形にするだけでなく、使いやすさや丈夫さ、見た目の美しさも考えながらつくっています。一つひとつの工程に丁寧に向き合って、細部まで妥協しないことを大切にしています。

工房で作業する江口さん

前回のコラムで、能力開発室の佐藤さんが「難しい仕事を下さいと言える若手が増えるのが理想」と話していました。江口さんはいかがですか?

難しい仕事に挑戦したい気持ちはありますね。ただ今は難しい仕事より、基礎や基本をしっかり身につけたいんです。なので難しい仕事への挑戦はまだもう少し先ですね。

チャレンジに挑戦中でいちばん苦労したのは?

※チャレンジとは、ゲゼレ認定の技術評価に使う課題。若手が家具を一つまるごと担当し、普段より一段高い水準の仕事に挑みます。詳しくは前回のコラムで紹介しています。

天板の制作です。複雑な家具は、材の加工方法や組み方、段取りの差で、素早くきれいにつくれるかが変わります。一方で棚板や天板のように制作方法が単純なものは、一つひとつの作業の練度がそのまま時間と品質に出ます。自分の技術はまだまだ足りないと実感しましたね。

20歳・入社2年目で、社内最年少のゲゼレ認定。取れたとき、どう感じましたか?

ゲゼレを取ったのは、20歳で入社2年目のときです。シルバーゲゼレでした。実は、自分で挑戦すると決めたわけではないんです。

入社2年目の中頃に、工房の課長から「シルバーゲゼレ取ってみようか」と声をかけられました。3年目で取得するものだと思っていましたし、一人で家具を制作した経験も少なかったので、正直「早すぎないか」と不安でした。ただ、普段よりも少ない時間で、一人で家具制作に挑戦するということに、ワクワクもしていたし、楽しみでもありました。

チャレンジを達成できたことで、自分には一定の技術があると客観的に知ることができて、自信にもつながりました。一方で、自分には足りない知識や経験がまだまだたくさんあって、もっと成長できると実感しました。これから続けていく家具職人としての仕事に、さらに意欲が湧きました。

実際に、ゲゼレを取得してからは、少しレベルの高い仕事を任せてもらえることが増えました。周囲から職人として認められたと実感できましたね。

材を前にする江口さん

最初に任されたのは、どんな仕事でしたか?

個人宅の仏壇の収納と引き出しの製作です。実際にやってみると、考えなければいけないことの多さが想像と違いました。道具や機械を扱う技術だけでなく、材をどう加工するか、どう組み立てるか、仕上がりはどうなるかと、先の工程まで考えながら作らなければいけないことが、とても大変でした。

休日は何をしていますか?

職人の先輩に誘われて、サバイバルゲームに行っています。平日は細かい作業に集中しているので、休日は思い切り体を動かしてリフレッシュしていますよ。体を動かしているときは、仕事を忘れて夢中になれるのがいいところですね。

サバイバルゲームをする江口さん
サバイバルゲームの様子

仕事の外で身についたことは、工房の仕事に役立っていますか?

学生の頃から、何かを作って自分の手で形にすることに興味がありました。自分で考えながら少しずつ完成させていくのが楽しくて、そこは今の家具づくりにも通じると思います。細かいところまで妥協しないところや、自分で考えて工夫する力は、今の仕事に役立っていると思います。

次に目指すものは何ですか?

来年中に、ゴールドゲゼレを目指したいと考えています。

気になるのは、同期の天野くんのことです。天野くんはもともと工房の職人でしたが、今は5軸のオペレーターに移っています。オペレーターの仕事は僕もちょっと興味があります、面白そうですね。
将来は、手仕事と5軸の両方ができる職人になりたいですね。自分でデザインや形を考えた家具をつくりたいです。身につけた技術と経験を最大限に生かして、使いやすさと見た目にこだわった家具で、自分の部屋をいっぱいにしたいです。


ここからは、同期の天野さんに話を聞きました。お二人は高校から一緒で、知り合ってからは6年目になります。

同期の天野さんから見た、江口さんはどんな人ですか?

自分の中に答えはあるんですけど、なかなか表には出さない人ですね。僕に対してもそうです。

お互いに刺激になっていますね。こいつ、こんなこともうやってるのか、すごいなって思うこともあります。

もし江口さんが5軸オペレーターに異動したら、どうなりそうですか?

やれるんだろうなという気がします。ただ、全然想像はできないですね。でも、本当にやり始めたら止まらない男なんで。

簡単に追い抜かれてしまうかもしれないので、負けてられないですね。一緒の課で働くことも嬉しいですけど、自分としては、彼には今の工房にいてくれるのも助かります。「5軸は俺に任せろ、手仕事はお前に任せた!」という感じですね。

江口さんの工房での一場面
同期の2人 (左)5軸オペレーター 天野 

まとめ

話すのはあまり得意ではないと言うシャイな江口さん。取材の前は、口数の少ない物静かな職人という印象を持っていました。ところが今後のことを尋ねると、ひとつひとつ言葉を選びながら、ゆっくりと、でもはっきりと自分の考えを話してくれました。

ゲゼレを取った今も、基礎を固める時期だと言い切ります。足りないところは素直に認めたうえで、基礎の力をさらに高めたい。その謙虚さと、来年のゴールドゲゼレを見すえるしっかりした考えを併せ持つ姿が印象的でした。

先輩に誘われてサバイバルゲームにも行くそうで、平日は黙々と基礎を磨き、休日は思い切り走り回る。落ち着いた物腰の裏には、メリハリの利いた一面もあるようです。

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