働 / Artistry team
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9月に5日間のインターンシップに参加した、建築デザイン学科2年の山川さん。前回の石原さんのコラムは「まさに実習中」の様子でしたが、今回はその続きで、終えた後の感想をうかがいました。
一番驚いたのは、仕事のスピードです。アーティストリーの作品は複雑な形状のものが多く、Instagramで拝見していたころから「どうやって作っているんだろう」とワクワクしていました。実際に参加してみると、そんな複雑な形のものづくりが、想像以上のスピードで進んでいたんです。
ものづくりの流れそのものは、おおむね想像に近いものでした。意外だったのは、見積もりや会議、打ち合わせなど、製作に入る前の準備と調整が、仕事の中でとても大きな割合を占めていたことです。私はどうしても設計したり作ったりするところに目が向きがちでしたが、その前の段階があって初めて、ものづくりが進むのだと感じました。
もともと工作は好きでしたが、手先があまり器用ではなく、頭の中のものを思いどおりに形にできないことが多かったんです。変わったのは、高校の工房で3Dプリンターやレーザーカッターに出会ってからです。パソコンで設計すれば、不器用でも機械が形にしてくれる。それまで難しかったものづくりができるようになったのが本当に面白くて、そこから夢中になりました。

インターン先は、大学の夏休みに参加したくて6月ごろから探し始めました。大切にしていたのは「何か特殊なことや面白いことに取り組んでいる会社」です。毎日同じものを作るより、いろいろなものづくりに挑戦して、そのたびに新しいことを考えている会社に魅力を感じていました。建築を学んでいますが建築設計に絞っていたわけではなく、デザインや新しい形を生み出す仕事に興味がありました。RhinocerosやGrasshopperを実際の仕事で使っていることも、重視した点です。
アーティストリーは高校生のころからInstagramで知っていて、ずっと作品が気になっていました。ただ直接つながる機会がなく、大学の教授に相談したところ、ご紹介いただけたんです。夏休みに入ったころに参加を決めました。

2Dの図面から3Dモデルを起こす作業です。普段は3Dモデルを中心に考えながら作業しているので、2Dの図面を読み取って3Dモデルに置き換えることに、あまり慣れていませんでした。
5日間という短い期間でしたが、体感としては大学の2〜3か月分くらいの経験と知識が詰まっていたと思います。それと少し余談ですが、実はインターンの最中に、自分のパソコンの液晶が壊れてしまいまして……(笑)。ある意味、これが5日間で一番苦戦した出来事かもしれません。仕事の面でもそれ以外でも、忘れられない5日間になりました。
鹿のベンチの3Dモデリングです。実はこの作業、参加する前から1週間ほど、自分で調べたりいろいろな方法を試したりしながら取り組んでいました。でも分からないことばかりで、思うように進められなかったんです。
インターンで実際にその作業に取り組んで、社員の方に教えていただきながら進めると、「こうすればよかったんだ!」という発見が次々にありました。
特に面白かったのは、どこまで精密に作り込むかを考えながらモデリングすることです。大学の課題や個人制作では、完成したデータを目指して寸法や細かな形状までできるだけ正確に作ろうとします。でも実際の仕事は、まだ決まっていない部分があったり、見積もりに必要な部分だけを短時間で作る必要があったりして、最初から完成形を目指すわけではありません。「今、何のために、どこまで作る必要があるのか」を考える。モデリングはこだわろうと思えばどこまでも細かく作れてしまうので、その見極めが面白くて、同時に難しいとも感じました。

RhinocerosやGrasshopperなど、デジタルツールの知識と経験が役に立ちました。普段から使い込んでいたので、基本的な操作を一から質問することは少なく済みました。もちろん知らない技術や考え方もたくさんあり、社員の方々に多くのことを教えていただきました。
それでも、大学で学んできたことが基礎になっていたからこそ、より実践的な内容を理解できたのだと思います。一方で、ソフトを使えることと、仕事の中で使いこなせることは別だとも感じました。役に立ったと実感しつつ、まだまだ学ぶことがたくさんあると感じた5日間でした。


インターン中に営業開発部 部長の大西さんとお話しする機会があり、そのとき伺った「観客Aからの脱却」というお話が一番印象に残っています。特に心に残ったのは、単なる「ラッキー」に期待せず、自分から行動して「チャンス」を掴みに行くという考え方です。どれほど恵まれた環境にいても、魅力的な人と出会えても、受け身でいるだけなら、運が良かった出来事で終わってしまう。日頃から目的や意思を持って行動していれば、目の前の機会をチャンスとして自分から掴みに行ける。
私はこれまで、面白そうなことに興味を持って、いろいろ挑戦してきました。でも振り返ると「環境に恵まれた」「運が良かった」という以上には、深く考えられていなかったように思います。だから、自分が漠然と感じていたことをここまで深く考えて、明確に言葉にされている大西さんの考え方に、とても感動しました。自分ももっと深く考えて、言葉にできるようになりたい。そう思った時間でした。
一番印象に残っているのは、単なる「グループ」ではなく、一つの「チーム」として動いている雰囲気です。参加する前は、プロフェッショナルというと一人ひとりがあらゆる知識や技術を持っているイメージでした。でも実際は、それぞれの分野に専門性を持った方々が、得意な領域で力を発揮して、分からないところは互いに相談しながら進めていました。職人さん2人ほどが開発課の方と打ち合わせをしている場面など、職種の違う方々が自然に連携している姿が印象的でした。
大学やアルバイト、学生団体とは違って、仕事だからこそ、報連相のような基本が当たり前に行われている。その当たり前が作る空気感が、とても印象的でした。特別な行動ではなく、日々の何気ないやり取りの中に表れていました。それぞれが役割を果たして仕事を前に進めている姿を見ていると、自分も足を止めたくない、と思わされるような刺激が全方位から感じられる職場でした。
5日間、開発チームでお世話になり、一番多く話したのは佐野さんです。分からないことがあれば何度も助けていただきました。特に、有機的な形状を作るためのソフトの使い方や考え方など、普段から興味を持っている分野で、知らなかった手法をたくさん教えてもらいました。佐野さんは私と同じ大学の出身で、親近感もありました。印象に残っているのは、業務終了後に、アーティストリーが施工に携わったサウナへ連れていっていただいたことです。会社が手がけた空間を体験できて、仕事中だけでなく、そういう時間も含めて忘れられません。

これまでは「将来の仕事のために、学生のうちに何ができるか」という考えが大部分を占めていました。でも今回、職場によって求められる能力は全く違うこと、実際に働いてみなければ身につかない力や得られない成長がたくさんあることを感じました。大学で学ぶだけでは足りないという気持ちが強くなった一方で、だからこそ今は、個人としての本質的な能力やセンス、そして何より「それが好きでたまらないか」という熱量を広げていきたいと思っています。
報告・連絡・相談、リマインド、予定管理など、自分が苦手なところにも気づかされました。これまで強く意識する機会がなかったので、日頃の活動から身につけたいです。
仕事の選び方は大きくは変わっていません。面白いと感じることや、新しいことに挑戦している会社に魅力を感じます。ただ一つだけ変わったことがあります。自分が「ここで一緒に働きたい」と思うだけでなく、そこで働く方々からも「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる人になりたい。今回のインターンで、そう強く思うようになりました。
今回お世話になった開発課で、もう一度挑戦してみたいです。たくさん教えていただいたので、学んだことを活かして、自分が少しは実際の仕事で通用するようになったのか試したい。
できれば、今回あまり経験できなかった5軸加工機を使った作業や、職人さんたちと一緒に仕事をする経験もしてみたいです。デジタルで設計したものが、どんな技術や工程を経て形になるのか。今度は製作の現場にも深く関わりながら学んでみたいと思っています。

5日間という短い時間のなかで、山川さんはたくさんのお土産を持って帰ってくれました。仕事のスピード。見積もりや打ち合わせといった準備と調整の大きさ。大西さんの「観客Aからの脱却」。そして「チーム」の空気。ソフトの使い方だけでなく、仕事の見方そのものを持ち帰ってもらえたことが、受け入れた私たちには何よりうれしいです。
刺激をもらったのは、私たちも同じです。分からないことを何度も確かめながら、手を動かし続ける山川さんの姿は、教える側の社員にとっても良い刺激になりました。普段の仕事の中にある「当たり前」を、学生の目線で見直す機会にもなりました。
山川さんは「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる人になりたいと語ってくれました。その言葉を、そのままお返しします。私たちは、ぜひ山川さんと一緒に働きたいと思っています。次は開発チームで学んだことを試し、制作の現場にも入ってみたいという続きが、いつかここで始まる日を楽しみにしています。
私たちと一緒に、妥協のないものづくりに挑戦したい方は、ぜひ採用情報をご覧ください。