制作実績

熱海の景色が独り占めできる平屋の改修工事。
既存のLDKは、広々とした空間でありながら外部への解放感は十分に感じられず、周囲に広がる豊かな自然環境との間に距離が生まれていました。そこで開口部を一新するとともに、曲面カーテンボックスを新たに計画しました。角を消失させることで存在感を抑え、自然環境を一体的に感じることを目指しました。






この曲面カーテンボックスの形状は、以前に担当した写真スタジオの「白ホリ」から着想を得ました。難易度の高いRとRが重なる角部は、3D曲面で計画している為、木の立方体から削りだして頂きました。





担当者 相沢 悠斗
当初、現場で手作業による施工では精度にばらつきが生じるため、実現は難しいかもしれないとの話でした。しかし、構造上、サッシ上部に垂れ壁が必要となることから、この空間には曲面カーテンボックスが欠かせないと考え、実現方法を模索しました。
その中でアーティストリー様と出会い、担当の三好様には設計意図を丁寧に汲み取っていただき、実現に向けた熱意あるご提案をいただきました。プレカットによる高い施工精度に加え、現場での作業量を削減することで工期短縮も実現し、3辺・総延長約20mにわたる連続した曲面カーテンボックスを形にすることができました。
an.a studio コメント
施主兼デザイナー 大場渚子
海が一望できる土地を探していたところ熱海の山の上に築浅の良い物件があったため、昔からお付き合いのある彦根建築事務所にリフォームをお願いしました。施主であると同時に、インテリアデザインも担当いたしました。
実家の古い家具を置くための家と、かつて住んでいたイタリアの建物を想起させる家という二つのコンセプトを掛け合わせると、建築と家具を自然につなぐ曲線要素の多い内装となりました。
構造の関係で窓を天井まで広げられなかったため、建築士のアイディアでアール天井が実現しました。天井と壁の境界をアールで曖昧にすることで、建築の輪郭を和らげ、光・空間・景色が連続する穏やかな環境を創出しています。自然光は曲面で優しく拡散し、夜は照明の陰影を美しく受け止める。曲線をもつ家具や照明との統一感を生み出し、建築が前に出るのではなく、暮らしと眺望を引き立てるCalm Luxuryを体現しています。