コラム

継 / After story

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SORANO HOTEL「ソラノキ」(プロジェクトの概要)3/4

【継】「これ、いつの間にあったんだろう」と思われる存在に

搬入の日のことを覚えていますか。

佐野:デザインしたものが実際に現場で取り付けられていく様子を見ていたんですけど、人通りも多い場所だったので、「何これ、すごい!!」と、まったく関係ない一般の方が言ってくれているのを耳にしたりして。それがすごく嬉しかったです。

設計から施工まで全部自社でやったからこそ、聞けた声ですね。

佐野:特注家具屋という分野ですが、最近は現場施工まで行うことが増えてきました。だからこそ聞けた声でしたね

施主やホテルの方からは、どんな言葉をもらいましたか。

三好:写真映えする素晴らしいオブジェになった、と大変満足していただきました。実際にお客様が記念撮影をされているそうで、目を引くフォトスポットになっているようです。「ぜひ次のホテルもお願いしたい」という嬉しいお言葉もいただきました。

翌日には日比谷花壇さんの生け込みが入りました。それを見たときの感想は。

佐野:僕たちは植栽屋さんではないので、実際に入った様子はパースではイメージしていましたが、思っていたより数倍きれいでした。植栽も一本一本、形が違うので、その場でそういう特性を見ながらどんどん活け込みをやっていく姿が、すごくかっこいいなと思いました。

季節ごとに表情が変わりますね。

佐野:春は桜、夏は緑が入っていました。秋や冬がどうなるかはまだ聞いていないんですけど、もみじとかでしょうか。楽しみですね。

塗装を担当したPitさんも、完成写真をご覧になったそうですね。

Pitさん:CGかと思うぐらい綺麗だったよね。

実績ページに「街の風景の一部として親しまれる存在になれば」と書かれていました。今、その願いはどのくらい叶っていると思いますか。

佐野:5%くらいですかね。

控えめですね。それはなぜでしょう。

佐野:案外、街に馴染んでいるとあまり気にしないというか。いい意味での5%なんじゃないかなと思っていて。ホテルの元々あった内装とも近い意匠なので、急にこれが置かれてもそんなに違和感がないというか。通りかかった人は「これ、いつの間にあったんだろう」くらいのテンション感だと思うんです。

それは、狙い通りに馴染んでいるということでもありますね。

佐野:親しまれる存在になればとは願っていますけど、どれくらいの人が気づいてくれているかは分からないですね。外側からも見えるところにあるので、通りかかったら見てくれると嬉しいです。

10年後、ソラノキはどうなっているのが理想ですか。

佐野:待ち合わせ場所とかに使われたらうれしいですね。「あの木の前集合」とか。ハチ公とかそういった類のその土地のシンボルになって欲しいです。


写真を撮られるフォトスポットでありながら、「いつの間にあったんだろう」と受け止められる。その両方が成立していることこそ、ソラノキがこの場所に根を張れた証なのかもしれません。次章の『働』では、このオブジェを手がけたのが入社1年目のデザイナーだった、という話に戻ります。

実績ページ SORANO HOTELーソラノキ

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